Empirical FormulaCalculator
チュートリアル10 分で読めます

組成パーセントから実験式を求める方法(ステップ解説)

100g仮定→モル変換→最小値で割る→分数の解消という流れを2つの完全な例題でマスターしましょう。

EF
EmpiricalFormulas.com Team
公開日 2026年9月22日 · 更新日 2026年10月1日

一般化学で最も出題されるのが組成パーセントから実験式を求める問題です。宿題、AP試験、予習レポートの常連です。 朗報があります。手順はいつも同じ5手です。リズム(パーセント→グラム→モル→最小比→整数化)を体に覚え込ませれば、元素欠落や 手強い分数を含むどんな変形も解けます。

実験式を求める5手順

質量パーセントから実験式を計算する方法の完全手順です。ブックマーク推奨です。

  1. 試料100gを仮定する。パーセントがそのままグラムになる(C 40.0% → C 40.0g)。パーセントから実験式を求める方法の核心トリックです。
  2. グラムをモルに変える。各質量を原子量で割る。モル数=質量÷原子量。標準原子量を使う(C = 12.011、H = 1.008、O = 15.999、N = 14.007)。
  3. 最小モル値で割る。最も少ない元素を基準に正規化し、粗いモル比を得る。
  4. 分数を解消する。全比に2・3・4・5を掛けて整数化する。1.5を1に丸めてはいけない。
  5. 式を書く。整数をヒル式順(C→H→残りはアルファベット順)で添字にする。

手計算を即チェックしたいなら、同じ数値をパーセント→実験式計算機に貼り付けてください。この5手順を そのまま実行し、採点者が見たい各行を印刷します。

例題1:グルコース(きれいな比)

C 40.00%、H 6.71%、O 53.29%の化合物。実験式を求めよ。

手順1 — グラム(100g基準):C = 40.00g、H = 6.71g、O = 53.29g
手順2 — モル:C = 40.00 ÷ 12.011 = 3.330mol
    H = 6.71 ÷ 1.008 = 6.657mol
    O = 53.29 ÷ 15.999 = 3.331mol
手順3 — 最小(3.330)で割る:C = 1.00、H = 2.00、O = 1.00
手順4 — すべて整数→乗数不要
✅ 実験式 = CH₂O

教科書通りの理想ケースで、試験問題の半分はこの型です。問われているのは解法を知っているか、です。トップページのパーセントからの実験式計算機にこの3値を入れて検証してみましょう。

例題2:酸化鉄(×2の落とし穴)

さび試料はFe 69.94%、O 30.06%。早まった丸めを罰する問題です。

モル:Fe = 69.94 ÷ 55.845 = 1.252mol、O = 30.06 ÷ 15.999 = 1.879mol
最小(1.252)で割る:Fe = 1.00、O = 1.50
⚠️ 1.50は「1にも2にも近くない」→全体を×2
Fe = 2、O = 3 → ✅ 実験式 = Fe₂O₃

小数→乗数の対応表は暗記ものです。.50 → ×2、.33/.67 → ×3、.25/.75 → ×4、.20/.40/.60/.80 → ×5。パーセント入力の実験式計算機はこれを自動判定し、どの乗数を使ったか表示するのでレポートの根拠に使えます。

合計が100にならない場合

  • 元素の欠落(多くは酸素)。C + H = 62%だけで他がなければ残り38%をOに。燃焼実験では酸素を「差分」で求めるため省略されがちです。
  • 丸めのノイズ(99.7〜100.3%)。無視して進める。有効数字の残りかすです。
  • パーセントでなくグラムで与えられる。手順1を飛ばしてモルから始める。グラムからの実験式計算機モードがまさにそのためです。

点を落とす化学量論の落とし穴

  • 途中での丸め。モル計算までは3〜4桁を保持し、丸めるのは最終の添字だけ。早い丸めは1.50を2に変えFe₂O₃を壊します。
  • 原子量の間違い。小数第2位までの問題ではCに12.0でなく12.011を使う。最小値で割る際に誤差が増幅します。
  • ヒル式順の忘却。C₄H₅N₂Oが正しく、H₅C₄ON₂はモル比が合っていても減点対象です。
  • 質量パーセントとモルパーセントの混同。元素分析のパーセントは質量基準です。比較前にモル質量(原子量)で割らなければなりません。これが化学量論の要です。

試験のコツ:比が1.00 : 1.33 : 2.66なら慌てない。その×3パターン(→ 3 : 4 : 8)は水和物・有機物で頻出です。先に掛けてから判断しましょう。

単位がうまくいく理由:パーセントからモルへ

なぜ100g仮定が「許される」のか。モルの概念のおかげです。大事なのは原子数の相対関係であり、試料全体を 拡大縮小しても相対比は変わりません。各質量が何個の原子に相当するかを原子量で割って明らかにする。それが巨視的な質量パーセントから微視的な式への橋です。

よくある質問

パーセントから実験式を1分で求めるには?

100g仮定→原子量で割る→最小で割る→分数解消。速くやるなら一度手で解いた後、実験式計算機にパーセントを入れて手順を写しましょう。

パーセントモードとは?

質量パーセント(合計約100%)を入れるモードです。グラム・燃焼モードもあります。計算機の使い方ガイドで使い分けを確認してください。

分子式とはどうつながる?

実験式が比を与え、実験モル質量が真の分子へ拡大します。実験式から分子式を求める方法がこの記事の続きです。

#実験式の求め方#組成パーセント#質量パーセント#モル比#化学量論
計算する